[沖縄県産本コレ読んだ?] さどやん作・絵 「GO!GO!ウチナーたんけん隊」 ウチナー紙芝居を書籍化
「地域をエンターテインメントする」というクリエイターは沖縄にたくさんいるが、「さどやん」こと、佐渡山安博さんもその1人だ。彼の舞台は紙芝居。ストーリーを作り、絵を描き、自ら演じる。ウチナーグチを交えたスタイルにはファンも多く、本シリーズもその紙芝居を書籍化したものだ。
主人公は3人組の小学生男子。イケメンキャラ、アメラジアン、食いしん坊…となれば、ハチャメチャ展開に決まっている。巨大化したターンムと対決する宜野湾編には、羽衣伝説の天女たちや我如古の化け猫が登場し、宜野湾街道をおじいのキャデラックで駆け抜けて嘉数高台へたどり着く。
妖怪ハナモーの登場する糸満編では、マジムンにまどわされた女の子を助けるべく、ハーメーチヂン(とは何か、くわしくは本をご参照)とともに海へサバニをこぎ出していく。
こうして書いてみると分かるが、物語はきわめて映画的だ。洞窟にこもりきりの女神さまを招き出すはずが、おじいの「ひじゃいぬーでぃー」(オンチ)のせいで失敗するなど、小さなネタもたっぷり。独特のカラフルな絵柄もあいまって、どのページを開いても楽しい一冊に仕上がった。
本文の解説やマップもついており、編集の際には専門家にチェックをお願いしたのだが、彼らが地域の小ネタに「ハマって」いたのが印象に残っている。個人的にもそういうオタクな読み方をおすすめしたい。
ひとくちに沖縄といっても地域によって文化は大きく違うもの。さどやんはそうした「ローカル・オブ・ローカル」を探し当て、クリエイターとして向き合いながら、現代的でポップな物語を生み出し続けている。
彼の肩書を借りれば「おきなわのかみしばいや~」だからこそ作れた、一級のエンターテインメントだといえる。子どもだけではなく、大人が読んでも面白いはずだ。
(喜納えりか・ボーダーインク編集者)
記事・沖縄タイムスより引用
うちな〜にマイ本があるんですね、早速購入して老眼鏡で読もうとアハハハ。
常連のお客様、ご新規のお客様、お店のスタッフさん、プリメリア運転代行にお電話頂きありがとうございます。
またのご利用をお待ちしております。
コメントをお書きください